【人間ドックQ&A】心電図で「異常あり」と言われた。何が起きているの?現役ナースが検査の意味をやさしく解説🌸

【人間ドックQ&A】心電図で「異常あり」と言われた。何が起きているの?現役ナースが検査の意味をやさしく解説🌸

皆さん、こんにちは!ももです🍑

「心電図で引っかかったんですが、これって心臓が悪いってことですか?」

結果用紙に「要再検査」「所見あり」と書かれていると、ドキッとしますよね。心臓のことだから、余計に怖く感じてしまう。

でも実は、心電図の「異常」=すぐに危険な状態ではないことがほとんどです。今日はその仕組みをちゃんと説明しますね🌿

ちなみに心電図の検査自体は検査技師さんが担当します。私ナースの役割は、検査前の説明と、結果用紙を患者さんにお渡しすること。毎日何十人もの方に結果を手渡しながら感じてきたことを、今日はここに書きます。


💓 心電図って何を調べているの?

心臓は、電気信号を使ってリズムよく動いています。心電図検査は、その電気の流れをグラフに記録する検査です。

健診で行うのは「安静時12誘導心電図」。両手足と胸に電極を10個つけて、横になって約1〜2分で終わります。痛みはまったくありません。

心電図でわかることはこちらです。

確認できること 具体例
心拍のリズム 不整脈・頻脈・徐脈
電気の伝わり方 心ブロック・WPW症候群
心臓の負荷 心肥大・右心負荷
心臓への血流 ST変化(狭心症・心筋梗塞の痕跡)

📋 結果に書かれる「所見」の代表例

心電図の結果用紙に書かれやすい言葉と、その意味を説明します。

洞性不整脈

心拍数が呼吸に合わせて少し変化している状態。健康な人、特に若い人や運動をよくする人に多く見られる、正常範囲の変動です。問題ありません。

期外収縮(上室性・心室性)

心臓が「ドキッ」と一拍余分に打つ感じ。多くの場合は良性で、健康な人にもよく見られます。ただし、頻繁に起きる場合や症状(動悸・めまい)がある場合は受診を。

左軸偏位

心臓の電気軸が左に傾いている状態。肥満・加齢・体型によって出やすく、それ自体が病気を意味するわけではないことがほとんどです。

実はこれ、私自身も毎年この所見が出ます😊 最初に見たときは「え、心臓に何かあるの?」とドキッとしましたが、医師から「体型や心臓の位置によるもので問題ない」と言われてからは、毎年「またか」と思うくらいになりました。同じ所見が出て不安になっている方、安心してください。

完全右脚ブロック

電気信号が右の心室に伝わる経路が遮断されている状態。先天的なものが多く、心臓機能に問題ない方が大半です。経過観察となることがほとんど。

ST変化・ST低下

心臓の筋肉への血流が一時的に不足しているサインの可能性があります。これは要受診です。狭心症や過去の心筋梗塞の痕跡のことも。必ず循環器科を受診してください。

心房細動

心臓の上の部屋(心房)が細かく震えている状態。脳梗塞のリスクと関係するため、必ず専門医を受診してください。


💡 健診センターで見てきたこと

「毎年同じ所見が出るんですよ。もう慣れちゃって」

そう笑いながら話してくれる方に、私はいつも「毎年同じ、は悪い意味でも大切なサインですよ」とお伝えします。

慢性的な不整脈は、ある日突然「悪化」することがあります。「毎年同じだから大丈夫」ではなく、「毎年変化がないか確認している」という姿勢が大切です。

一方で、「去年は正常だったのに今年は異常が出た」という方には、必ず早めに専門科への受診をすすめています。心臓の状態は変わりますから。


⚠️ 「要再検査」と書いてあったら

健診の心電図は「スクリーニング(ふるい分け)」です。

異常が出たからといって病気が確定したわけではなく、「もう少し詳しく調べましょう」というサインです。

再検査で行われるのは——

  • ホルター心電図(24時間心電図を記録)
  • 心臓エコー(心臓の形・動きを確認)
  • 運動負荷心電図(運動しながら心電図を取る)

などが多いです。「また検査か…」と思わず、ちゃんと行ってくださいね。早期発見で救われる命があります。


❓ よくある質問

Q. 検査中に「もう少し動かないで」と言われたのですが? A. ちょっとした体の動きや筋肉の緊張でもノイズが入ります。リラックスして横になっていただくと、きれいな波形が取れます😊

Q. 緊張すると心電図に出ますか? A. 緊張すると心拍数が上がることはありますが、それ自体は「異常」にはなりません。ただし、緊張で不整脈が出やすい方もいるので、「緊張していました」と伝えると参考になることもあります。


ももからのメッセージ🍑

心臓は一生休まずに動き続ける臓器です。

私が健診センターで一番ドキッとする瞬間は、結果用紙を渡した後に「あ、ST変化ですね、これは早めに循環器科に行ってください」と伝えたとき、「実は最近、少し胸が苦しいことがあって…」と言われる瞬間です。

本人はずっと気になっていたのに、受診する機会がなかった。健診が「背中を押す場所」になれた瞬間だと感じます。

「なんでもないとは思うけど、念のため」——その念のための一歩が、命を守ります🌸


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