【人間ドックQ&A】HbA1cが高いと言われた。現役ナースが教える「数値の意味」と「今すぐやること」🌸
皆さん、こんにちは!ももです🍑
今日は健診結果を受け取ったときに、一番よく聞かれる質問のお話をします。
「HbA1cが高めって言われたんですけど…これ、糖尿病ってことですか?」
健診センターで採血結果をお渡しするとき、この質問を毎日のようにいただきます。
結果用紙を手に、少し不安そうな表情で聞いてくれる方を前に、私はいつも思うんです。**「この方に、ちゃんと伝えたい」**と。
今日は、その場でお伝えしていることをそのままここに書きますね🌸
🩸 HbA1cって、そもそも何?
「血糖値」は聞いたことがあっても、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は健診で初めて見た、という方も多いと思います。
まずは、この2つの違いから説明します。
| 血糖値 | HbA1c | |
|---|---|---|
| 何を測る? | 今この瞬間の血液中の糖の量 | 過去1〜2ヶ月の血糖の「平均値」 |
| 特徴 | 食事・時間で変わりやすい | 直前の食事に左右されない |
| 例えると… | 今日の天気 | 先月〜今月の「平均気温」 |
HbA1cは"ごまかしが効かない数値"、と私は患者さんによくお伝えします。
血糖値は「健診前日から食事を控えた」「緊張していた」などで多少ブレますが、HbA1cは過去1〜2ヶ月の生活がそのまま反映されます。
健診前だけ気をつけても、数値には出ません。逆に、毎日の積み重ねが正直に出る数値とも言えます。
📊 数値の見方(基準値と意味)
| HbA1c | 判定 | 意味 |
|---|---|---|
| 5.5%以下 | 正常 | 問題なし |
| 5.6〜5.9% | 正常高値 ⚠️ | 生活習慣を見直すタイミング |
| 6.0〜6.4% | 境界型(糖尿病予備群)🚨 | 要生活改善・要経過観察 |
| 6.5%以上 | 糖尿病型 🏥 | 医療機関での精密検査が必要 |
💡 健診センターで毎日感じること
「5.8%です。少し高めです」とお伝えすると、
「え!糖尿病ですか!?」
と青ざめる方が多いんですよね。
でも私は、5.8%で気づいた方は本当にラッキーだと思っています。
なぜかというと——健診センターで長く働いていると、こんな方を多く見てきました。
「5年前から5.9%だったのに、毎年『要注意』を見て見ぬふりをしていた結果、気づいたら6.8%になっていた」
「再検査通知を怖くて放置していたら、次の健診でいきなり治療が必要な段階になっていた」
高血糖はじわじわ進みます。自覚症状がほぼないので、数値だけが「体からのサイン」です。
だから私は声を大にして言いたい。「引っかかった今が、一番いいタイミング」だと。
🌿 「糖尿病予備群」は「糖尿病」ではありません
HbA1c6.0〜6.4%の「境界型」は、今すぐ薬を飲む段階ではありません。
この段階で生活習慣を整えると、正常値に戻ることができるんです。
これは数値が6.5%を超えてしまうと、なかなか薬なしでは難しくなります。境界型の今こそ、最大のチャンスです🌸
⚠️ 「どうせ大丈夫」が一番こわい
指導の現場で私がよくお伝えする数字があります。
「年間約3000人の方が、糖尿病が原因で足を切断しています」
糖尿病が進行すると、足の血管や神経がじわじわとダメージを受けます。感覚が鈍くなって傷に気づけず、気づいたときには壊疽(えそ)になっていることがある。
足を切断することになった方たちの多くが、「10年前、20年前に数値が引っかかっていた」という方たちです。
こう言うと「大げさな」と思う方もいるかもしれません。でも私は健診センターで毎日数値と向き合っているからこそ、「今の5.8%」と「10年後の足」がつながって見えるんです。
怖がらせたいわけじゃなくて、今動けば絶対に防げると伝えたいから書きました。
✅ 今日からやってほしい3つのこと
むずかしいことは書きません。私が現場で「これだけやってください」とお伝えしていることです。
① 食べる順番を変える
食事の最初に野菜・きのこ・海藻から食べる(ベジファースト)。
ご飯やパンを先に食べると血糖値が急上昇しますが、食物繊維が先にあると「壁」になってくれて、血糖の上がり方がゆるやかになります。お金もかからない、一番手軽な対策です。
② 食後20〜30分以内に歩く
食後のお散歩が血糖値を下げるのに一番効果的です。激しい運動でなくていい。**「食器を片付けたら少し外に出る」**くらいのハードルで十分です🚶♀️
③ 甘い飲み物をやめる
ジュース・スポーツドリンク・缶コーヒー(加糖)は、食事よりも血糖値を急上昇させます。飲み物はお茶か水に変えるだけで、かなり違います。
ももからのメッセージ🍑
健診センターで、こんな場面に何度も立ち会いました。
数年前から「高め」だった方が、ある年ついに6.5%を超えて、医師から「今日から薬を飲んでください」と言われた瞬間——
「もっと早くやっていれば良かった…」
と、本当に悔しそうな顔をされるんです。
その顔を見るたびに、私は思います。5年前の「5.9%」のときに、誰かがしっかり伝えていれば、変わっていたかもしれないと。
だから今、この記事を読んでいるあなたには伝えたい。
「高め」で気づいた今日が、人生のターニングポイントになれます。
大きく変えなくていい。食後にちょっと歩いて、ジュースをお茶に変えて、野菜から食べる。それだけで体は応えてくれます🌸
数値は必ず改善できます。今日の小さな一歩が、10年後の自分を守ります。
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