【人間ドックQ&A】胃カメラって何を見てるの?食道・胃・十二指腸でわかること、ナースが全部教えます🌸
✍️ 執筆:もも(看護師・保健師歴10年以上/健診センター勤務3年) ▶ プロフィール
皆さん、こんにちは!ももです🍑
「胃カメラって、胃だけ見るんじゃないの?」
実はあのカメラ、胃だけじゃなく3つの場所をぐるっとチェックしています。今日はそこをまるごと解説しますね🌿
🔍 胃カメラで見ているのは「3つの臓器」
胃カメラの正式名称は「上部消化管内視鏡検査」。食道・胃・十二指腸の3か所を一度に観察できます。
口(または鼻)からカメラを入れて、食道を通り、胃の中をぐるりと見て、最後に十二指腸の入り口まで確認して終わり。検査だけなら所要時間は5〜10分ほどです。意外と短いでしょ?

🫁 食道で何がわかるの?
よく見つかるもの:
逆流性食道炎 胃酸が食道に逆流して粘膜がただれた状態。「最近、胸焼けが続いている」「食後に酸っぱいものが上がってくる」という方によく見られます。胃カメラで粘膜の赤みやただれが確認できます。
食道がん 早期であれば内視鏡でその場で切除できることも。症状が出てからでは手遅れになることもあるため、定期的な胃カメラが早期発見の鍵です。
バレット食道 逆流性食道炎が続いた結果、食道の粘膜が変性した状態。がん化のリスクがあるため、定期的な経過観察が必要です。
🫃 胃で何がわかるの?
よく見つかるもの:
胃炎・萎縮性胃炎 健診の胃カメラ結果でよく書かれている所見です。ピロリ菌感染が原因のことが多く、長年放置すると胃がんリスクが上がります。
胃潰瘍 胃の粘膜がえぐれた状態。ストレスや痛み止め(NSAIDs)の使用が原因になることも。
胃がん 早期であればその場で切除することもできます。健診センターで毎日検査に立ち会っていますが、「症状がないのに早期がんが見つかった」という方が実際にいます。自覚症状が出てからでは進行しているケースが多い。だから定期的に受けることが本当に大切です。
ピロリ菌の痕跡 ピロリ菌が住んでいると胃粘膜に特有の変化が現れます。確定診断には別途検査が必要ですが、カメラで「これは調べた方がいい」と気づくことができます。
🫘 十二指腸で何がわかるの?
十二指腸潰瘍 「空腹時にみぞおちが痛い」「夜中にお腹が痛くて目が覚める」という症状がある方に多い病気です。ピロリ菌や痛み止めが原因になることが多く、胃カメラで直接確認できます。

⚡ バリウムと何が違うの?
バリウムは「胃の形・輪郭」を見る検査。胃カメラは「粘膜の色・細かい変化」を直接目で見る検査。
粘膜レベルの微細な変化はバリウムでは写りません。「バリウムで異常なし」でも、胃カメラを受けたら早期がんが見つかったというケースが実際に存在します。
また胃カメラは**その場で組織を採って調べる(生検)**こともできます。これはバリウムにはできません。
🇯🇵 胃カメラを発明したのは日本人!
実は胃カメラを世界で初めて開発したのは日本人だって知っていましたか?
1949年頃、東京大学附属病院の外科医が「胃の中を写真で見たい」という発想から研究を始め、1950年に世界初の胃カメラが誕生しました。当時の大きさはなんと直径12mm。レンズ・ランプ・フィルムを小さな管に詰め込んだ、当時としては画期的な発明でした😮
現在の胃カメラは約9mm程度まで細くなり、鮮明な動画でリアルタイムに観察できるようになりました。この70年以上にわたる進化が、今の苦痛の少ない検査につながっています✨

ももからのメッセージ🍑
食道・胃・十二指腸を一度に、5〜10分で確認できるのは胃カメラだけの強みです。
健診センターで「受けてよかった」と言ってくれる方が、怖がっていた方ほど多い印象があります。症状が出る前に受けることが、将来の自分を守ることに直結します🌸
※当ブログの情報は一般的な情報提供を目的としており、医療行為・個別の診断に代わるものではありません。気になる症状や検査結果については、必ず医療機関にご相談ください。
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