【人間ドックQ&A】血圧が高い原因と減塩以外にできること。生活習慣で変わる血圧をナースが解説🌸
✍️ 執筆:もも(看護師・保健師歴10年以上/健診センター勤務3年) ▶ プロフィール
皆さん、こんにちは!ももです🍑
今日もお疲れ様です☕️
「血圧が高いって言われたけど、塩分を控えるくらいしか思いつかない…」
そう思っていませんか?
実は高血圧の原因は塩分だけではありません。そして減塩以外にも、今日からできる対策がいくつもあります。今日は血圧が上がるホントの理由を、ナース目線でわかりやすく解説しますね🌸
🔍 血圧の基準値と「年齢」のホント
まず、血圧の分類をおさらいしましょう。
| 分類 | 基準値 |
|---|---|
| 正常 | 120/80mmHg未満 |
| 正常高値 | 120〜129/80未満 |
| 高値血圧 ⚠️ | 130〜139/80〜89 |
| 高血圧(要受診)🚨 | 140/90以上 |
「年を取れば血圧が上がっても仕方ない」という声をよく聞きますが、これは大きな誤解です。
脳の血管の細さは年齢に関係なく、わずか0.5mm程度しかありません。140という基準値は、その細い血管を傷つけないための**「命を守る境界線」**。年齢を理由に放置してよい数字ではないんです😣
🧪 なぜ「これ」で血圧が上がるの?(納得の理由)
① 内臓脂肪:血圧を上げる「困った工場」
内臓脂肪は、実はホルモンを分泌する器官でもあります。
内臓脂肪が過剰になると——
- 悪玉ホルモン(アンジオテンシノーゲンなど) が増え、血管をギュッと縮める方向に働く
- 善玉ホルモン(アディポネクチン) が減り、血管を修復する力が落ちる
この2つが重なって、血圧がじわじわ上がっていくんです😢
でも朗報があります!
体重のたった3%を減らすだけで、このホルモンバランスが回復することがわかっています。
- 体重60kgの方 → 約1.8kgの減量で効果
- 体重80kgの方 → 約2.4kgの減量で効果
「ダイエットで10kg痩せないと」と思う必要はありません。小さな一歩が、確実に血管を助けます💪

② タバコ:血管を「ギュン!」と縮める
タバコに含まれるニコチンは、吸った直後から交感神経を刺激して血管を収縮させます。
1本吸うだけで、その後15〜30分間は血圧が上昇し続けるんです⚠️
さらに、タバコの煙に含まれる一酸化炭素が血管の壁を傷つけ、動脈硬化を加速させます。喫煙習慣がある方は、血圧管理において特に注意が必要です。
③ アルコール:血管への「深夜残業」の強要
お酒を飲み始めた直後は血管が広がり、一時的に血圧が下がります。でも——
毎日お酒を飲み続けると、アルコールを分解する過程で血管を収縮させる成分が分泌され、血管が常に「戦闘モード」を強いられる状態になってしまいます😣
「少量なら大丈夫」は毎日飲む習慣には当てはまりません。週に2〜3日の休肝日をつくることが大切です。
④ 緊張・ストレス・寝不足:「血管の力み」
締め切りに追われているとき、嫌いな上司に会うとき。心がキュッと縮む瞬間、血管もギュッと収縮しています。
体がストレスを感じると、戦闘体制(交感神経優位)になって血管が収縮し、血圧が上がります。慢性的なストレスや睡眠不足が続くと、これが**「常態化」**してしまうんです。
⑤ 過度な運動:心臓への急な負担
「血圧が高いから運動しなきゃ」と、いきなり激しい筋トレを始めるのは逆効果になることがあります⚠️
準備運動なしの急激な運動は、心臓に突然の高い負担をかけます。
おすすめは**「ニコニコしながら歩けるくらいの散歩」**から始めること。会話できる程度のペースの有酸素運動が、血圧管理に最も効果的です🚶
🧂 そもそも、なぜ塩分が血圧を上げるの?
「塩分は控えて」とよく言われますが、なぜ塩分が血圧に影響するのか、ちゃんと知っている人は意外と少ないんです。仕組みを知ると、減塩へのモチベーションが全然違ってきます😊
①塩分をとると、体が水分を欲しがる
塩分(ナトリウム)を摂りすぎると、体は「塩分濃度を薄めたい」と働き始めます。これは体が一定の浸透圧を保とうとするしくみです。そのために水分がほしくなり、腎臓での水の再吸収も増えます。
②血液の量が増える
水分の摂取量が増えると、体の中を流れる血液の量も増えます。血液量が増えると、心臓が1回の収縮・拡張で送り出す血液量も必然的に増え、血圧が上がります。
③血管が縮む
さらに、塩分に含まれるナトリウムは末梢動脈壁の中に入り、血管を収縮させることも血圧上昇の一因となります。
🔢 日本人の塩分摂取量
厚生労働省の調査では、国民の塩分摂取量は1日あたり約12g程度。高血圧の方への理想的な塩分摂取量は「1日6g未満」とされており、まだまだ多い状態です。
まずは「1日10g以下」を目標に。
- 味噌汁を1日1杯に減らす
- 漬物・梅干しは少量に
- 醤油は「かける」より「つける」
小さな習慣の積み重ねが、血管を守ることにつながります🌿

✅ 血圧を下げるためにできること(減塩以外)
🥦 カリウムをとる:体内の「塩分お掃除屋さん」
カリウムには、体の中の余分なナトリウム(塩分)を尿として外に出す働きがあります。
カリウムが豊富な食品:
- 🥗 生野菜(ほうれん草・アボカド・ブロッコリー)
- 🍌 果物(バナナ・キウイ・みかん)
- 🌿 海藻類(わかめ・昆布)
ただし、腎臓の機能が低下している方はカリウムの摂取量を控える必要があります。腎臓に問題がある場合は、必ず医師に相談してから取り入れてください。
⚖️ 体重を「3%」だけ落とす
前述の通り、たった3%の減量でホルモンバランスが改善します。
「1.8kgだけ」「2.4kgだけ」。そう思うと、少し気が楽になりませんか?
😴 質の良い睡眠をとる
夜、しっかり眠れると、血管が本当の意味でリラックスできます。
スマホを寝る1時間前に置く、湯船に浸かってから眠る——そんな小さな習慣が、血管を休ませてあげることにつながります🌙

💡 「何度も測れば下がる」は、むしろ危ない
健診センターで、こんな方がいました😌
体重も中性脂肪も正常範囲、食生活も特に問題がない。それなのに毎回の健診で血圧が160を超えていました。
後日その方が教えてくれたのですが、ホルモンの検査をしたところ**「原発性アルドステロン症」**という病気が見つかったそうです。副腎というホルモンを出す臓器に異常があり、血圧を上げるホルモンが過剰に分泌されていた。それが原因でした。
適切な治療を受けたら、血圧は120台まで下がったそうです✨
生活習慣には何も問題がなかったのに、ずっと160台だった理由がやっとわかった瞬間でした。
この話を聞いて以来、気になっていることがあります。
健診の血圧測定で、何度も何度も測り直している方がいるんです😢
気持ちはよくわかります。高い数値が出ると怖い。「本当はこんなに高くないはず」と思いたい。
でも——**何度も測ると、誰でも数値は下がります。**緊張が和らぎ、体が慣れてくるからです。
問題は、その「測り直した低い値」を見て「大丈夫だった」と思ってしまうこと😣
最初の1〜2回の測定値が高かった場合、それはあなたの体の正直なサインです。
何度も測って下げた「嘘の値」を見続けている間も、血管には本当の血圧がかかり続けています⚠️
そして、もし原発性アルドステロン症のように「生活習慣とは関係ない原因」が隠れていたとしたら——その機会を逃し続けることになります。
**💊 一生薬を飲み続けたくないと思っているなら、なおさら本当の原因を調べてほしいです。**ホルモンや血管の病気が原因の場合、それを治せば薬なしで正常値に戻ることもあります。逆に原因を隠したまま放置すると、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞として体が限界を教えてくることがあります😢

高い数値が出たとき、それをちゃんと見せること。それが、本当の原因を見つける第一歩です🌸
「生活習慣が良いのに血圧が高い」人もいます
ここまで内臓脂肪・塩分・お酒などのお話をしてきました。これらが血圧を上げるのは事実なので、まずはここを改善するのが基本です。心当たりがある方は、できることから整えてみてください。
そのうえで——です。
もうすでに生活習慣を改善した方、あるいは元々塩分も控えめで、痩せ型で、生活習慣に問題がないのに血圧が高い方。実はこういう方が、けっこういらっしゃるんです。
高血圧は「生活習慣病」と言われるので、**「自分は塩分も控えてるし、太ってもいないから関係ない」**と、なかなか認めたくない方が多いです。でも、遺伝的に血圧が高くなりやすい体質の方や、腎臓・甲状腺などの病気が背景にある方は、生活習慣が完璧でも血圧が高いことがあります。
こういう方が一番危ないのは、「生活習慣はいいんだから、高くてもしょうがない」と放置してしまうことです。
「細くて健康そうな人が、なぜか心筋梗塞や脳梗塞で倒れた」——そういうケースの多くは、若いうちから高血圧を放置し続けた結果です。放置した結果、血圧がどんどん上がって、今では何種類ものお薬を飲んでいる方もいます。「もっと早く、軽いうちに向き合っていれば、こんなに増えずに済んだのに」——そう話される方を、私は見てきました。
実は私も、お薬を飲んでいます
私はまだ30代で、看護師をしながらクラシックバレエを続けています。塩分も控えめ、体重も45kgとかなりの痩せ型です。それでも——父方の家系がみんな血圧が高く、私も気づいたら高い状態でした。
60代になった親族たちは、今あちこちに不調が出始めています。それを間近で見てきたので、私は医師に相談したうえで、少量の血圧のお薬を飲んでいます。放置する方がずっと怖いと知っているからです。
ただし、大切なお願いがあります。血圧の薬は、必ずお医者さんに診てもらいながら始めてください。高くないのにお薬を飲むと、今度は逆に血圧が下がりすぎて、ふらつきや朝起きられないといった症状が出ることもあります。だからこそ、自己判断ではなく、まずは近くのお医者さんに相談することが第一歩です。
生活習慣の改善で下げられるならそれが一番。でも、それでも下がらない方や、元々生活習慣が良いのに高い方は、「自分は違うはず」と見て見ぬふりをせず、一度きちんと相談してみてくださいね🌸
ももからのメッセージ🍑
高血圧は自覚症状のない「サイレントキラー」ですが、今気づいた人には、まだ十分に対策できる時間があります😊
「塩分を控えるだけが対策」ではありません。内臓脂肪・お酒・タバコ・睡眠・ストレス……自分の生活を振り返ると、血圧に影響しているものが見えてきます。
全部を一度に変えなくていいんです。
今日一つだけ、血管への「思いやり」を試してみてください🌸 10年後、20年後のあなたの血管が、きっと「ありがとう」と言ってくれるはずです。
※当ブログの情報は一般的な情報提供を目的としており、医療行為・個別の診断に代わるものではありません。気になる症状や検査結果については、必ず医療機関にご相談ください。
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